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自然界で、イオンはいろいろな状況で生成します。半分は放射性ガスによって作り出されるといわれます。あとの半分は、地中の放射性物質、宇宙線、紫外線、大気の流れの摩擦、落下する水、植物などから作り出されます。 自然界においては、プラスイオンとマイナスイオンの数はバランスが本来とれているはずなのです。しかし、都市化や産業化によって、プラスイオン空気にバランスが傾いてきました。 水が常に落下している海岸や滝の近くでは、マイナスイオン約2500〜5000個に対してプラスイオンは500〜1000個であると言われます。この数や比率が人に適切かどうかはまだ完全には解明されていないのですが、マイナス対プラスは2対1がよいのではないか、と主張する科学者もいます。
水の落下は本来は中性である空気の粒子を分離し、何千ものマイナスイオンを発生させます。そして、これらの電子イオンはより小さい空気の粒子と結合し、マイナスに荷電させます。 プラスイオンは私たちの住む汚染した都市でも身近に存在しています。自動車の排気ガス、工場の排煙、タイヤの粉塵、タバコの煙、調理場や暖房の煙、それに塵埃や煤などがマイナスイオンを吸いつくし、空気を中性化するだけでなく、プラスの電荷をかけています。 建物の内部では、鉄筋コンクリートが電磁シールドの役割を果たして、マイナスイオンの電荷を吸収してしまいます。そのほか、建物の合成材料、合成繊維布、家具のカバーなどもマイナスイオンを吸収してしまいます。暖房や空調用の金属製の排気ダクト、吹き出し口も同様です。 そのうえごていねいにも、プラスティックに帯電しているプラス電気が、最後の仕上げをしてくれます。そのため標準的な建物の内部では、マイナスイオンは1立方センチあたり100個しか存在していません。 日本の古い家屋は呼吸する家屋と呼ばれてきました。しかし、いまは密閉家屋が多く、呼吸するしくみはありません。天候の変化などに敏感な人は、プラスイオン空気を大量 に吸入する環境に置かれると、神経ホルモン分泌(たとえばセロトニン)に異常変化がおこり、睡眠、気分、神経系、血液の凝固、筋肉の収縮に悪い影響があることがわかりました。ある種の精神異常は慢性のセロトニン不足によるものであるといわれています。 |
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